彩-IRODORI-(いろどり)は、2012年に結成されたレペゼン埼玉のHIPHOPクルーだ。メンバーはLAYGAN(レイガン)、スナフキン、KOOPA(くっぱ)の3人。結成当時は10名以上からなる大型クリエイティブ集団だったそうだが、2017年4月1日から現在のメンバーになったとか。
スナフキン、KOOPAはMCバトルにも精力的に参加しており、好成績を収めている。特に、スナフキンはフリースタイルダンジョンでも大暴れし、R-指定に敗北するまでモンスターたちを両断していったほどの実力者。
極彩色(ごくさいしょく)は彩-IRODORI-の1stアルバムで、2016年に発売されている。この頃はまだメンバー数も多かったみたいで、スナフキン、LAYGAN、KOOPA以外のメンバーもバースを蹴っている。
最近になってようやくチェックしたのだけど、極彩色がえぐすぎたので記事に起こした。
とにかくライムの量が半端じゃない【彩】
韻の量がすごい。まず、極彩色は8曲からなるアルバムなんだけど、8曲それぞれに何かしらのモチーフがある。
題材が違うので、それに合わせた言葉選びや乗せ方をしていると思うんだけど、韻の量もさることながら種類も半端じゃない。
例えば、【Rhyme pandemic】のライン。「かなりやばい、流行病、unknown、俺には形がない」「列島に感染し繁栄し焙煎し番宣、しばく縁だし」パンデミックは感染拡大みたいな意味なので、ライムとモチーフがぴったりと合っている。
しかも、完璧に意味の通った韻ではなく、リズムに合わせるための韻も使いこなされている。踏むために言葉を選んでいるというよりは、リズムのために韻を踏んでいる感じ。
完璧に韻を踏もうとすると、グルーヴ感がなくなり聴きづらい曲になってしまうと思うが、極彩色の韻やライムはグルーヴ感を全く損ねていない。
メンバーそれぞれのスキルが高い【彩】
KOOPAが極彩色の発売インタビューで言っていたんだけど、メンバーがそれぞれスキルフルでレベルが高い。
MCバトルではスナフキンやKOOPAが有名なので、MCバトルから音源に入った人はどうしてもこの2人に意識を持っていかれると思う。
しかし、彩-IRODORI-はメンバー全員がスキル巧者なので、聴いていくうちに「メンバー全員やべえ!」と気が付くだろう。私がそれだった。
この【Rhyme pandemic】のラインはおそらくスナフキンとKOOPAではない。「炎上するフロアでEnjoy、凸されたくなきゃ表出なPlayboy」「ひたすら研いだ侍の牙、時限越えてきたバズライトイヤー」ユーモラスかつエッジの効いたライムだ。とりあえずやべえってことが伝わってくる。
【I GOT YOUR 9UMBER】のこのラインもかなりやばい。「茨城から神奈川BigUp彩、REPし続ける必殺仕事人」「ほら見てみな犬がヒステリー、口が臭えぞ買いなリステリン」必殺仕事人というパワーワードを使って、彩-IRODORI-をセルフボースティングしている。
圧倒的なグルーヴ感【彩】
彩-IRODORI-の特筆すべき点として、圧倒的なグルーヴ感があると思う。さっきも書いたけど、Rhymeとgrooveがベストな形で結合していて、聴き心地が段違いに良い。気が付いたら体が揺れている。
ライムとグルーヴ感に一番食らったラインが、【Rhyme pandemic】の「Underground Staytune、耳の寄生虫、repするBreakyou、がFreshRescue」という部分。確かスナフキンだったと思うが、乗せ心地の良さがたまらない。
また、【I GOT YOUR 9UMBER】の「それは新たなチャプター、ガッチャNumberone、分かっちゃない奴らを打ち負かす」「バイブスとライフル、ライバルとダンス、ライムとダーツで定める狙いはあそことそこのあなたなんだ」というラインもめちゃめちゃ好きだ。
まとめ【彩】
私も一応レペゼン埼玉のMCなので、埼玉にこんなやばい人たちがいたんだ…と嬉しい気持ちになった。チェックしたのが遅すぎたことを後悔。現在はスナフキン、KOOPA、LAYGANの3名で活動しているそうなので、今後も動向をチェックしていきたい。
また、YouTubeに上がっている一網打尽やREALGOLDのリミックスもやばいので、まずはそっちからチェックしてもいいかもしれない。
最後に、敬称略で記述しておりますので失礼があった場合はご連絡ください。また、歌詞は耳コピなので間違いの可能性があります。申し訳ございません。