高校生ラップ選手権出身の音源がやばい若手ラッパーたち

高校生ラップ選手権出身のラッパー 

昨今のMCバトルの人気は凄まじく、若い世代がどんどんHIPHOPに参入している。中でも高校生ラップ選手権の影響は大きく、出場選手たちがシーンに与える影響は計り知れない。

 

BADHOPで活躍しているT-Pablowが先頭となって切り開かれてきたわけだけど、やばいラッパーたちがたくさんいる。音源がYouTubeにあげられスマッシュヒットし、地上波に進出したり大手レコード会社と契約する人までいるくらいだ。

 

そんなBIGな可能性を秘めている超巨大コンテンツ、高校生ラップ選手権。そこから羽ばたいていった、旬なラッパーたちを紹介する。

 

WillyWonka akaTAKA / 変態紳士クラブ

現在は20歳、大阪生まれ一二三屋育ちのラッパー。TAKAというMCネームで知られているかと思うが、現在は変態紳士クラブというグループで活動している。第7回高校生ラップ選手権では、高校生らしからぬグルーヴ感で観客を魅了し、一躍話題となった。

 

DRUGSという音源をYouTubeに公開しているのだが、再生回数は150万回を突破するスマッシュヒット。ドラッグに浸かってしまった高校生のリアルな状況を歌っている。私も動画があげられた当時から聴いていたのだけど、高校生にしか吐けないリアルな心情を、高校生らしからぬスキルやリリックで描いている点にかなり食らった。

 

しかし、TAKA自身は無邪気で明るい人間。遊びを取り入れつつクールなファッションに、下ネタとユーモアをバランスよく取り入れたリリックは、どこかカリスマ性がある。

 

変態紳士クラブの楽曲にも、そのカリスマ性はよく表れている。高いラップスキルにエッジの効いたリリック、お洒落で楽しそうなMV。まさに次世代のラッパーといえるだろう。

 

私は「オレンジ」という楽曲がめちゃめちゃ好きなので、気になった人はぜひCHECKしてみて欲しい。

オレンジ

オレンジ

  • 変態紳士クラブ
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

 

ちゃんみな

CHOCOLATE

CHOCOLATE

  • ちゃんみな
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

東京都の練馬出身の女子高生ラッパー。高校生ラップ選手権でReichiと対戦し、その一戦から爆発的に人気が出た。相性は「練馬のビヨンセ」。日本語、韓国語、英語を話すことが出来るトリリンガルラッパーである。凄い。

 

MCバトルにはあまり参加していない様子。しかし、音源に関してはかなり精力的に取り組んでいて、代表曲「CHOCOLATE」はYouTubeで500万回再生もされているほど、音源の強いラッパーだ。

 

私もCHOCOLATEを聴いているんだけど、センスしか感じなかった。高い音楽性に、ちゃんみなのパンチ力のあるキャラクター。アーティストに向きすぎていると思う。

 

HIPHOPという枠に収まらず、ラップを上手く自分の音楽にMIXさせて表現しているあたりが、次世代のHIPHOPという感じがした。クラシックなHIPHOPも良いけど、こういう新世代の型破りなHIPHOPもカッコいい。



Reichi(レイチ)

JKはブランド

JKはブランド

  • Rei©hi
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

ちゃんみなと同じく、高校生ラップ選手権を足掛けに人気が爆発した女子高生ラッパー。ちゃんみなとのバトルでは、ドスの効いたライムでオーディエンスを沸かせていた。「英語、日本語、韓国語、三国語の〇ッチ、マジ〇〇こ黒!」というえげつないパンチラインは、ヘッズなら誰でも知っていると思う。



なんと、あのavexから楽曲を発売している。容姿が端麗なのでフィメールラッパーとして人気が出るだろうなあとは思っていたが、まさかここまで上り詰めるとは思っていなかった。「JKはブランド」というデビューミニアルバムをavexから出している。私としてはあまり好みの感じではなかったが、シーンをそうとうにぎわせていることは間違いない。

 

KENTHE390の「CALL OF JUSTICE」に【サイボーグ003フランソワーズ・アルヌール】としてfeatしているんだけど、そのReichiはめちゃめちゃ良かった。avexに所属となった彼女が、今後どのようにラッパーとして活動していくのか楽しみである。



Rude-α(ルードアルファ)

沖縄出身のかわいい顔したラッパー。バトルにも積極的に参加していて、戦極などによく出ている。しかし、最近は音源に集中しているようで、バトル活動はあまりしていないみたい。

 

rude-αの楽曲で最も有名なのは、「CoCo ga Okinawa」ではないだろうか。私もこの曲から入った。YouTubeでも、240万回再生という驚異的な数字を叩き出している楽曲「098 ORCHESTRA」というアルバムに収録されていて、私はこのアルバムが大好きである。

CoCo ga OKINAWA

CoCo ga OKINAWA

  • Rude-α
  • J-Pop
  • ¥150
  • provided courtesy of iTunes

Rude-αは楽曲でもバトルでも平和主義というか、あまりアンダーグラウンド感がない。穏やかで爽やかで勇気があって、漫画の主人公みたいな印象がある。ゴリゴリのHIPHOPではなく、沖縄みたいな穏やかなHIPHOPが聴きたいなという人は、ぜひRude-αを聴いてみて欲しい。



Lick-g(リックジー)

一言でいうなら次世代のモンスター。MCバトルでは、晋平太に続いてフリースタイルダンジョン制覇や2017年THE罵倒GRANDCHAMPIONSHIP優勝など、とんでもない成績を残している。

 

さらに、音源に関しても異次元のクオリティであり、「Lick-gは頭一つ抜けている」と言われるほど。その高い音楽性をフルに使って精力的に音源制作を続けている。

 

Lick-g自身も過去のインタビューで「ラッパーは音源が基本。フリースタイルはあくまで付属品」といったニュアンスの話しをしており、その言葉通り音源に対しては相当ストイックに取り組んでいるようだ。

 

アルバム「Trainspotting」ではその実力を余すことなく表現していて、私はこのアルバムがめちゃめちゃ好きだ。「Positive steats of mind」が一番好き。

Positive State of Mind

Positive State of Mind

  • Lick-G
  • ヒップホップ/ラップ
  • ¥250
  • provided courtesy of iTunes

最近は、音源でもMCバトルでも次元が違いすぎて、オーディエンスが付いていけていないことがある。1小節をヘッドバンギングに使ったり、白目を向いたりと、突っ走りまくっている。Lick-gが大好きな私も、最近出された音源はDope過ぎてついていけなかった…。

 

まだ20歳にもなっていない次世代のモンスターだが、往年のロックスターのように早死にするんじゃないかと思ってる。それくらい先を走っているラッパーだ。

 

まとめ

今回紹介した若手ラッパーたちのほとんどが、すでにMCバトルから退き、音源制作に注力している様子。フリースタイルが見られなくなるのは残念だが、次世代の波が音源という形で表現されていくのはとても楽しみなので、今後も活動を追っていきたいと思う。特に、Lick-gは音源がめちゃめちゃイカしてるので、またやばい楽曲を作ってほしいなあと思っている。