Cannon Power Shot G9X Mark2を徹底レビュー
先日に購入したPower Shot G9X Mark2について、作例を交えて徹底的にレビューしていきたいと思う。
結論から言えば、満足度はとても高い。特に、画質はスマホとは比べ物にならないレベルだ。
動くものはどれくらい捉えられるのか、ズームはどれくらいできるのか、夜景は綺麗に撮れるのかなど、購入前に気になるであろう部分を網羅したつもりなので、ぜひ参考にしてほしい。
高級コンデジについては下記の記事へ
Power Shot G9X Mark2に備わっているスペック
まずは、Power Shot G9X Mark2(パワーショットジーナインエックスマークツー)が備えている基本的なスペック・機能を紹介する。
センサーサイズ:1.0型
スマホとの大きなスペックの違いはこのセンサーサイズ。1.0型はコンデジの中でも高級なものにしか備わっておらず、条件が整えば一眼レフにも劣らない写真の撮影が可能だ。
F値:2.0~4.9
2.0のF値は高級コンデジの中でも優秀な部類。多くの光を取り込むことが出来るため、暗い景色でも綺麗な写真を撮ることが出来る。
焦点距離:24㎜~84㎜
ズームの距離はいま一歩というところ。後で作例をお見せする。
光学ズーム倍率:3倍
3倍までズームしても劣化しないのはかなり嬉しい。
シャッタースピード:1/2000
電車くらいならビタ止めが可能である。
ISO感度:12800
正直、実用的なのは3200くらいまで。12800まで使うことはあまりない。
Wi-Fi機能とタッチパネルあり
SNSが発達した現代ではWi-Fi機能は必須。すぐにスマホに写真を転送することができる。また、タッチパネルがついているため直感的に操作することが可能。個人的に、タッチパネルはめちゃめちゃありがたい。
液晶:固定
液晶は固定であるため、基本的に自撮りは不可能。
手のひらサイズでコーヒーより軽い
iPhone6sよりも小さく、重量は206gなので缶コーヒーよりも軽い。持ち運びに関しては文句なしである。
G9X Mark2の基本的な使い方
Power Shot G9X Mark2の基本的な使い方について。色々と便利な機能がついているが、操作はとても簡単だ。タッチパネルのおかげで直感的に操作できる。
基本はオートで大丈夫
オート機能が非常に優れているので、基本的にはオートから動かさなくて大丈夫。初心者の私でも扱いやすい。
シーン別に各モードを使い分ける
例えば、絞りを優先してボケ感を出したいとか、運動会を撮影するのでブレないでほしいといった場合は、モードを切り替えて使えばOK。優先して自動で設定してくれるため、自分で設定値を調整しなくても良い。
G9X Mark2のボケ感【作例】
晴れた日のアジサイを撮影してきた。G9X Mark2はF値が2.0の高性能であるため、優れたボケ感を出すことが出来る。F値を使いこなすことで撮影できる写真の幅が広がるので、高級コンデジを買うなら重視したいポイントだ。
F値を優先して撮影
F値を2.0に設定して撮影。手前のアジサイにはピントが合っているが、奥のアジサイや背景にはピントが合わずボケが発生している。
また、F値が上がると光が多く取り込まれるので、全体的に明るくなる。光が多いということは、その分画質も良くなるので、基本的にF値は2.0にしておくといい。
F値を優先しないで撮影
F値を優先せず、5.0で撮影。全体的にピントが合っており、ボケがない。また、光を取り込む量も減ったため全体的に暗い印象。F値を下げて撮影というのはあまりないかもしれない。
ただ、全体があまりにも明るすぎる場合は、意図的にF値を下げることで反射を抑えることもあるので、F値を下げると暗くなると覚えておこう!
ボケ感についてはこちらでも紹介しています
G9X Mark2のズーム機能【作例】
アジサイと同日にスカイツリーを撮影してきた。3枚の写真はすべて同じ場所から撮影している。スカイツリーとの距離は、直線でおよそ1km。遠くの景色を撮影したい人はきっと参考になる情報だと思う。
ズームなし|G9X Mark2
かなり遠い場所から撮影していたので、スカイツリーがすべて画角に収まっている。
光学3倍ズーム|G9X Mark2
3倍ズームでここまで寄ることが出来る。また、光学ズームであるため画質は劣化していない。画像を引きのばしてみても、鮮明に映っている。
ズーム最大|G9X Mark2
最大のズームでここまで寄ることが出来る。天気がよかったせいもあってか、画質の劣化はあまり見られない。コンデジとしては十分なズーム機能ではないだろうか。
ズーム機能についてはこちらでも紹介しています
G9X Mark2とスマホ【夜景を比較】
コンデジはあまり暗い環境が得意ではない。しかし、スマホに比べると段違いに画質が良いことは確かだ。同じ場所から撮影した画像があるので、夜景を取りたい人は参考にしてほしい。
スマホ(iPhone6s)で夜景を撮影
スマホカメラは、夜に非常に弱い。高い画素数を備えているが、光を取り込む力がないので暗い環境に対応できないのだ。ノイズが酷く、かなり荒れている。
G9X Mark2で夜景を撮影
スマホに比べると段違いに綺麗であることが分かる。ノイズが少ない。しかし、やはりF値をあげて撮影するため、遠くの景色がぼやけてしまっている。スマホよりも綺麗に撮れるが、夜景に期待しすぎるのは止めよう。
G9X Mark2で高層階から夜景を撮影
この夜景は、G9X Mark2で撮影したものを加工したもの。夜景の中でも、光量が多い夜景だとここまで綺麗に撮影できる。
さっき紹介したような夜の景色だと、光の量そのものが少なすぎて綺麗に撮れないけど、きれいな夜景は綺麗に撮れるので、こういった夜景が撮りたい人にはおすすめだ。
G9X Mark2で高層階から夜景を撮影2
加工の種類を変えればこのような写真も撮影できる。
スマホでも似たような写真は撮れるけど、明暗のインパクトが違うので、こういう写真が撮れるとG9X Mark2を買ってよかったなと思う。
イルミネーションの作例
最近、イルミネーションも撮影してきたので追記しておく。最新のiPhoneと比べても、やはりG9X Mark2のほうがきれいに撮れているような気がする。
G9X Mark2のシャッタースピード作例
水を被写体にシャッタースピードを検証したので、運動会などで使用を考えている人はぜひ参考にしてほしい。比較対象として、スマホでの撮影もあげておく。
また、シャッタースピードを調整すると光の取り込みにも変化が出てしまうため、F値はその都度調整している。撮影環境は全て同じように撮影している。
スマホ(iPhone6s)で撮影
水道から流れる水はかなり速いので、iPhone6sとはいえ捉えきることが出来ずぼやけてしまっている。
シャッタースピード:1/4で撮影
1/4くらいだとまだスマホには敵わない。シャッタースピードをここまで遅くすると、光を取り込み過ぎて明るくなる。おそらく、日常の場面でも1/4を使うタイミングは少ないだろう。
シャッタースピード:1/15で撮影
1/15くらいからスマホよりも良い感じになってくる。泡も見えるようになっていて、大体のモノはこのシャッタースピードで捉えられると思う。
シャッタースピード:1/60で撮影
1/60になると、明らかにスマホよりも良いことが分かる。水の動きが止まって見えるレベル。ただ、跳ね上がる水が少しぶれているように見える。
シャッタースピード:1/250で撮影
このあたりから時が止まって見えてくる。注がれる水まで捉えられるようになり、泡も鮮明に見える。明るいところでの人間の動きなら、十分に捉えることができる。
シャッタースピード:1/500で撮影
1/250と大きな違いを感じないが、確実に水の動きを捉えている。泡のきめ細かさが違うのが分かるだろうか。
シャッタースピード:1/1000で撮影
完全に時間が止まっている。スマホにはまず不可能な領域だろう。ダンスやスケボーなど、動きの速いスポーツでもビタリと止めて撮影が可能だ。
シャッタースピード:1/2000で撮影
最大シャッタースピード1/2000は、もはや水のオブジェを創り出すレベル。高速で流れ出る水をここまで捉えることができるのは、高性能なデジカメでなければ無理だろう。
特に凄いのは、コップの周りの水の動き。流れていることを感じさせないくらい、がっつり捉えている。
G9X Mark2のレビューまとめ
作例を交えながら、G9X Mark2を徹底的にレビューしてみた。高級コンデジであれば、スマホとは大きな差をつけることができると分かったと思う。
何より持ち運びやすいので、一眼レフは重いから持ちたくないけどスマホより綺麗に撮れるカメラが欲しい人にはおすすめである。
価格はおよそ4万円と安価ではないが、それだけの価値は十分に備えているコンデジだ。今後も色んな写真を撮っていくので、また参考になるような写真をあげていきたい。
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- 発売日: 2012/05/10
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Lサイズのモデルじゃないとカメラが入らない可能性があるので、気を付けよう。1000円しないので、かんたんに買えると思う。備え付けのカラビナ(フックみたいなやつのこと)は少し頼りないので、後から買い足すのがおすすめだ。
ケースの中でカメラが傷ついたこともなく、セミハードというだけあって外からの衝撃にもかなり強い。私はリュックサックの中に無造作に入れているけど、今のところ不便を感じたことはない。
「首からぶら下げるんじゃなくて、ベルトループを使って腰からぶら下げたい」という人や、「カバンの中に無造作に放り込んでおきたい」という人で、1000円以下のケースを探している人にはおすすめのケースである。