[trackmaker]に行ってきた
7/21に渋谷visionで行われたイベントtrackmakerに行ってきたので、そのレポートを書いていく。SUSHI BOYS(スシボーイズ)やchelmico(チェルミコ)など、旬なアーティストがライブを披露した。
[track maker]の雰囲気や印象
ライブイベントというよりは、普通にクラブの営業は行われていてその中の催しのひとつにアーティストライブがあるって感じ。
これくらいラフに音楽とお酒を楽しめるのは嬉しいかもしれない。唾奇が言っていた「もっと気楽に聴いてほしい」というのはこういう形なのかなと思った。
visionという箱について
visionには初めて来たのだけど、フロアが特殊なかたちで驚いた。蛇のようにうねっていて、最深部まで行くと行き止まりになる。今まで経験してきたクラブの箱は、visionのように長いのではなく広いかたちの箱だった。
箱としての印象は、音箱という感じ。ナンパとかするような箱ではなさそうだ。メインフロアであるGaiaは大型モニターが3つも備え付けられており、DJブースの前にはコンパクトなステーキも設けられている。Liveが映えそうな作りだ。
AtomやCamelotに比べると、内装が本格的に作り込まれているような気がする。バーカウンターは円形でゴージャスだし、各所の細かな装飾もちょっとグラマラスな印象を与えてくる。そういった点からも、やはり純粋な音箱といって間違いないだろう。
[track maker]ライブレポート
track makerで披露されたライブのレポートをしていく。track makerでは20以上のアーティストがそれぞれのフロアでライブをしているので、全ては網羅できない。気になったアーティストのみ、抜粋してレポートを書いていきたいと思う。
Monjoe&Miru shinoda&荘子it
全く知らないアーティストだった。DJなのだろうか。50分間、ビートをかけ続けていた。格好いいビートばかりで、多分有名な人たちなのだと思う。この人たちの登場を機にフロアに人が集まり始めた。
SUSHI BOYS(スシボーイズ)のライブ
登場から会場の盛り上がりが最高潮に達する。SUSHI BOYSのシーンにおける人気は知っているつもりだったけど、予想以上の会場の盛り上がりに驚いた。
まずは「ママチャリremix」を披露。トラップビートに倍速で乗せ続ける彼らの独特なフロウはライブ映えする。次に「ダンボルギーニ」のビートがスタート。それに合わせてフロアがまた一気に盛り上がる。会場のみんながダンボルギーニを知っていて、「こんなクラブのパリピみたいな人たちもダンボルギーニ聴いてるんだ…」と思った。
ダンボルギーニの後は「アヒルボート」を披露。なんと、この曲の途中でアヒルボートの浮き輪が登場。かなり大きいサイズのアヒルの浮き輪であり、それがフロアに投げられた。フロアのみんなの頭上をアヒルボートが通過。
SUSHI BOYSらしいユーモアのある盛り上げ方で、会場はさらに盛り上がった。最後の曲には「WASABI」から「問題ねえ」がチョイスされた。個人的にすごい好きな曲なので嬉しかった。
20分ほどでSUSHI BOYSの出番は終わってしまい、ちょっと物足りなかったがとても楽しかった。SUSHI BOYSはライブでもクオリティが落ちないのが凄い。むしろライブでしか味わえないような楽しみ方を提供してくれるので、ライブが得意なアーティストなのだと思う。
chelmico(チェルミコ)のライブ
3:00からはいよいよchelmicoのライブ。chelmicoの2人が登場すると、SUSHI BOYS並みに会場が盛り上がった。盛り上がり方にSUSHI BOYSと違う点がひとつだけあって、chelmicoはフロアからの声援に「可愛いー!!」がとても多い。女性はもちろん、男も野太い声で声援を送っていた。
ライブの始めには「highlight」を披露した。アップテンポなノリで会場がぐんぐん温まる。次にかかったのは「BANANA」。個人的に大好きな曲なので嬉しかった。生で、レイチェルの「小遣いはたいてテキーラしばく」を聴くことができた。ただ、テキーラは飲んでいない。
BANANAの次の曲なのだけど、分からなかった。 chelmicoの楽曲全てを聴けていないので仕方ない。
その次は「OK!cheers」が披露された。これもかなり盛り上がっていた。手の動きが特殊で真似られなかったので、普通に手を挙げた。ラストはやはり「Love is over」だった。「愛したい!」と「恋したい!」の部分でフロアも合唱。セキュリティのお兄さんがMC MAMIKOに「ほら!歌って!」と言われて、めちゃくちゃ照れながら「あ、愛したい!」と言っていた。おそらくあのお兄さんはchelmicoのファンになってしまっただろう。
ZEN-LA-ROCK(ゼンラロック)とG.LINAのライブ
初めて生でZEN-LA-ROCKを見た。出身が川口市ということで、私と同じ地元をレペゼンしているラッパーだ。G.LINAのライブケースに一曲だけ参加していった。
G.LINAについては全く知らないのだけど、今日はDJだけにやりに来たとのこと。ただ、最後の一曲だけ自身の楽曲を生で披露してくれた。PUNPEEと作ったという曲をDJとしてかけてくれて、それが結構印象に残っている。
ZEN-LA-ROCKは違うフロアでライブショーケースを任されているとのことだったが、chelmicoと時間が被っていたので観に行けなかった。
[track maker]のまとめ
SUSHI BOYSとchelmicoを目当てに行ったイベントだったわけだが、行ってよかった。生のSUSHI BOYSがあんなに格好良いとは思わなかった。これからのSUSHI BOYSの聴き方が変わるかもしれない。
レポートはしないが、track makerでは他にも沢山のアーティストがライブをしていて、どのアーティストもガッツリ開場を盛り上げていたことは報告しておきたい。
何よりも、このイベント[track maker]の良いなぁと思ったのはライブとクラブが良い感じに融合している点。お酒と音楽と出会いを良いバランスで楽しめるイベントになっていた。おそらく、普通にクラブに飲みに来たという人も沢山いたはず。ライブ目当ての人だけでなく、そういった一般の人もごちゃ混ぜで成立するイベントというのは嬉しい存在ではないだろうか。
アーティストとオーディエンスの出会いの場になるし、クラブ側としてもアーティストのライブで集客できるのだからwin-winの関係である。渋谷visionという箱のすごさを感じさせられた。
ただ、夜通し起きているというのはなかなかキツかった。もう徹夜できる年齢、体ではないのかもしれない。