フリースタイルダンジョン8月7日放送|R-指定とACEが対決
フリースタイルダンジョン8月7日放送分。R-指定とACEが再戦。R-指定がさすがの強さを見せつけるも、ACEも持ち前のライミングを余すことなく披露しバチバチの展開に。今回はフリースタイルダンジョン「R-指定vsACE」の記事をお届けする。
前回のフリースタイルダンジョンをおさらい
前回のフリースタイルダンジョンでは、6人目の初代モンスターとして「サイプレス上野」が登場。
対する2代目モンスターからは「呂布カルマ」が登場した。
サイプレス上野は持ち前のブラックセンスとユーモアで会場をあげ、先攻から良い感じの雰囲気を作っていくが、後攻の呂布カルマが切れ味鋭くパンチラインを量産しサイプレス上野を圧倒。
呂布カルマの1ラウンドクリティカル勝利となった。
そしてついに、サイプレス上野が倒されたことにより、7人目にして最後の初代モンスター「R-指定」が登場。
しかも、迎え撃つ2代目モンスターはいきなりICE-BAHNの「FORK」だった。
ライム製造機vs史上最強のフリースタイラー。
FORKは、R-指定を前にいつもよりライムに対する熱量が高く、バイブス✕ライムでR-指定を追い詰める。
それに対してR-指定は、前半こそ様子見の肩慣らしという感じではあったが、ラウンドを重ねるにつれて調子をあげていった。
FORKのライムは確実にR-指定の喉元に切っ先を触れていたと思うが、R-指定がさすがのフィジカルの強さをみせ、3ラウンドクリティカルヒットでR-指定が勝利。
とんでもなくやばい試合だった。
細かく書いていくときりがなくなってしまうので、R-指定とFORKのバトルについて、詳しくはこちらの記事を読んでほしい。
R-指定とFORKの試合、2代目モンスターの感想
R-指定とFORKのバトルがヤバすぎたのか、2代目モンスターとZeebraでバトルを振り返るコーナーが設けられていた。
FORKはR-指定とやってみての感想を、呂布カルマは観てみての感想を下記のように述べている。
あまり無駄なことを言わないあたり、呂布カルマらしいなと思った。
▼FORK
「普段、誰かとバトルしたいなと思うことはないけど、R-指定に関してはやってみたいなと思ってた。(実際にやってみて)引き出しやデリバリーの多さなど、巧者だなと、やってみて強いと言われる理由が分かったなという感じ。」
▼呂布カルマ
「エキシビションマッチをみているような勝敗つけるのも野暮だなってくらい。」
R-指定を迎え撃つのはACE|フリースタイルダンジョン
FORKを破ったR-指定を迎え撃つ次の2代目モンスターは、渋谷の顔役「ACE」。
R-指定とACEはフリースタイルダンジョンで対戦していて、どちらが勝ってもおかしくない僅差のバトルを繰り広げていた。
ACEはあの試合結果に納得していないようで、「審査員がボタンを押し間違えた」と主張している。(ACEらしい)
両者、本気で仲が良くなさそうなのでどんなバトルになるのか楽しみである。
R-指定とACEのバトル前コメント
R-指定のバトル前コメント
「ACEの強さは分かりやすさ。ストリートナンパをできる精神性。あくまでキャラクターですよ?カッとなったときに畳みかける言葉が雑になるので、そこくらいかなと……。作戦もなくて……。DOTAMAさんに聴きます(笑)」
ACEのバトル前コメント
「前回、明らかに勝っていたのに、審査員がボタンを押し間違えるということがあったんでね。そのバトルの中でR-指定が嘘をついていることがあったんで、そこを的確にしっかりと、R-指定の当たり前体操ってとこをね。R-指定は穴だらけですよ、客が惑わされているだけ!」
1ラウンド|ACEの調子がいいと思ったけどR-指定
じゃんけんに勝ったACEは後攻を選択、先攻からR-指定がかました。
R-指定はACEのライムをダジャレとディスし、FORKの言葉がそのまま2代目の仲間であるACEに刺さっていることを強調。
特に目立ったライムは踏んでいないものの、ユーモアと客を納得させる話のもっていき方で会場を大きく沸かせた。
対するACEは高いバイブスに得意の細かいライミングを混ぜながらガンガンに攻めていく。
個人的には「ACEのライム格好良いな!」と思ったのだけど、審査員の判定は4:1でR-指定だった。
ラインの整合性や聴き取りやすさが評価されたのかな、字幕がついているからACEのライムが分かるけど、会場で聴きとるのは難しそう。
2ラウンド|フローのぶつかり合い、R-指定「エイ」
今度はACEが先攻からかます、韻を踏みながら滑らかにビートに乗り、フローの心地よさを魅せた。
対するR-指定は、ACEのフローを踏襲しつつも「なにひとつとして聴き取れない」とディス。
確かに同じ乗り方でもR-指定のほうが聴き取りやすかった。
さらにR-指定は、「言葉の勝負を投げたお前」とACEがフローで魅せたこと自体にディスをかます。
ACEは打つ手がなくなってきたのか(というより言うことなくなってきたのかな)、2バース目の最後に「Creepy Nutsまじで聴いたことないしって人はどんだけいますか?いないらしい 忌々しい」と、若干、R-指定を褒めてしまうという。
R-指定は2バース目で下記のようなトラップノリを披露。
エイッ、全員が聴いてる
エイッ、全員が知ってる
エイッ、俺が進んでく
エイッ、ACEは滑ってる
今、若いMCたちで流行しているトラップの乗り方、「エイッ」。
このようにどんなスタイルでもフリースタイルに落とし込めるあたり、史上最強のフリースタイラーだなあと思った。
ACEがR-指定を褒めてしまったこともあって、2ラウンドはR-指定がクリティカルヒットで勝利。
R-指定は、FORKに引き続きACEを突破した。
R-指定とACEのバトルの感想
R-指定はもちろん最高だったんだけど、ACEが普通に格好良くて、見応えのあるバトルだった。
ライムも気持ちよかったし、2ラウンドの1バース目の入りは英語交じりのフローが心地良くて「これACEいくんちゃうか!?」と思ったくらい。
ただ、やっぱりR-指定は強すぎだなということも改めて思った。
聴き取りやすいし話の整合性もばっちりだから、「どっちが勝った?」と聞かれると「R-指定」と答えてしまう。
「どっちが格好良かった?」と聞かれれば、「どっちも格好良かった!」と言えるんだけど。
フリースタイルダンジョンのライブは呂布カルマ
今回のダンジョンライブは呂布カルマで「YABO」。
呂布カルマらしい深みのあるリリックにメロディアスなサビが乗せられた楽曲、ライブパフォーマンスも圧倒的に上手く、バトルだけではないことを地上波で見せつけてくれた。
「YABO」はSUPERSALTの収録曲なのかな。
呂布カルマの音源についてはこちらでもまとめているので、ぜひチェックしてほしい。
次回フリースタイルダンジョン、R-指定と呂布カルマが再戦
次回のフリースタイルダンジョンでは、とうとう、あの「呂布カルマ」が出陣するらしい。
これはまた名勝負が生まれる予感がする。
前回のフリースタイルダンジョンでのR-指定とのバトルでは、衝撃的な敗北を喫した呂布カルマだけど、今回、どんな言葉をR-指定に向けるのか。
また、今回は呂布カルマがモンスターでR-指定がチャレンジャーという、立場が逆転している状況はバトルにどう影響するのか。
絶対に見逃せない一戦になることは間違いない。
おそらくだけど、R-指定がバトルをするのはこれで最後になると思うから、少なくとも、初代モンスター襲来編が終わるまでは、フリースタイルダンジョンを見逃すことはできないだろう。
Creepy Nuts「INDIES COMPLETE」というアルバムが発売
また、R-指定が「ブランクが弱点になるかもしれないけど、その分、ライブ経験が強みになるかと思う。ラッパーだけじゃなく、バンドとかラップを聴いたことがない人ともステージで戦っているので」とコメントしていた。
フリースタイルをやめて音源の活動に熱が入るR-指定。
R-指定の楽曲にはHIPHOPだけじゃなくバンド的な要素も入っているので、そのあたりからも視野の広さが分かる。
ちなみに先日、Creepy Nutsから「INDIES COMPLETE」というアルバムが発売された。
このアルバムは本当にやばくて、UMB3連覇したとき疑心暗鬼になり尖りまくっていた頃の楽曲「刹那」や、最大のヒット曲でもある「合法的ナトビカタノススメ」、アルバム名でもある「たりないふたり」など、Creepy Nutsを語るうえで欠かせない楽曲が詰まりまくっているアルバムなので、「INDIES COMPLETE」はまじで要チェックである。