戦極18章本戦の結果|決勝は呂布カルマvs漢!優勝したのは……

戦極18章 本戦が開催!結果をレポート

戦極18章 ついに開催

戦極18章 ついに開催

2018年8月11日、ついに戦極18章の本戦が開催された。

場所は前回の戦極17章と同じ「Zepp DiverCity(TOKYO)」

各地で行われた熾烈な予選を勝ちあがってきた叩き上げのMC32名と、すでに多大なるバトルの功績を持ちシーンで評価され続けているゲストバトラー16名、計48名による日本最大級のMCバトルトーナメントである。

その優勝賞金は「100万円」

私自身も戦極第18章関東予選に参加し、そのレベルを肌で味わってきたが、シーンの拡大とともにMCバトルの水準というのは底上げされている気がする。

百足やONO-D、藤Koosといった「00世代」とも呼ばれる若手MCの台頭が、その具体例として挙げられるだろう。

年齢や世代の壁を壊して、ジャイアントキリングを果たしているMCも少なくない。

昨年のバトルシーンをにぎわせたmu-ton(ムートン)も、戦極18章本選にゲストバトラーとして参戦する。

あまりにも速いスピードで役者が入れ替わる今のヒップホップシーンでは、昨年のホープがすでにレジェンド的な立ち位置に変わり、新しい世代と交わるなんてこともざらだ。

すべてのMCはとてつもない急流の中で輝くためにもがいている。

戦極18章は、さまざまな世代、さまざまな土地・バックボーンを背負ったラッパーたちが対等な立場で火花を散らし合う、次世代型のMCバトルトーナメントだ。

今回は、戦極18章のレポート記事である。

戦極18章の結果を1回戦からすべてまとめ!

戦極18章 結果

戦極18章 結果

先に結果だけをいうと、優勝したのは【漢a.k.aGAMI】である。

この記事では、戦極18章本戦のすべてのバトルを一回戦からレポートしていくので、かなり長ーい記事だ。

1万文字以上あるので、興味のある人だけ読んでくれると嬉しい。

時間のないの人ために戦極18章のポイントだけまとめ

☆SAMのライミングが神がかってた

☆漢a.k.aGAMIが呂布カルマに三度目の正直

☆GILはやっぱり強かった

☆全体的におじさんラッパーが人気?

☆正社員氏曰く過去最高の戦極

戦極18章本戦〔1回戦〕

NAIKA MC vs MAVEL

戦極18章の開幕1戦目はこの2人、しかもビートがRGTOということで会場はいきなり最高潮に。

MAVELは沖縄らしくメロウで格好良いラップを披露し、NAIKA MCは持ち前のバイブスと声の大きさで会場を盛り上げた。

NAIKA MCの勢いが少しだけ上回り、NAIKA MCの勝利

ミステリオ vs BATTLE手裏剣 as.Shreaky D

個人的にとても好きだったバトル

ミステリオはいつも通りのギャグを混ぜた面白さたっぷりのラップをかまし、BATTLE手裏剣 as.Shreaky Dはオリジナリティ溢れるライムとフロウで会場をロック。

互角のバトルは延長になり、激戦の末にミステリオが勝利した。

VENOM vs  TERU

ヒップホップの哲人VENOMと枚方レペゼンの若手実力派TERUが衝突。

VENOMの哲学はいつにも増してヤバかったけど、それ以上にTERUのライミングとバイブスが神がかっていた。

「勇次郎、範馬」のライムで会場は超大盛り上がり。

TERUが勝利した。

智大 vs GOTIT

実力派ベテラン同士の対決。

必要以上に会場が盛り上がることはなく、ハイレベルな対話を見守るような形になった。

GOTITのバースで会場がわずかに傾き、そのままGOTITが勝利。

SAM vs  ID

今大会のベストバウトになること間違いなしの一戦。

IDのバイリンガルなフロウとSAMのライミングテクニックが真っ向からぶつかり合った。

勝負は延長までもつれる。

延長のビートがIDよりだったことにSAMが一瞬弱気な姿勢を見せたが、それも作戦のうちだったよう。

その後すぐ、長文字のライムを4個くらいに一気に踏みまくるという超人的なライミングを魅せて、SAMが延長を制した。

D.D.S vs 百足

ベテランMCと若手注目株がぶつかるという面白い一戦。

D.D.Sは特に特別なことはせず自分のスタイル通りかっこいいラップをし、百足も若さを活かしたフレッシュなライムを披露した。

会場の百足に対する期待も高く、百足の勢いは驚異的なものがあったが、D.D.Sの普通に格好いいラップが会場をロック。

D.D.Sが勝利した。

D.D.Sはバトル後に「(百足の得意な)トラップでもやりたかったね」と言っていて、若手MCもチェックしてるんだなぁと思った。

GOLBY vs  K-razy

K-razyはかなり気合が入っていて、それに比例してバイブスとライミングには相当な勢いがあった。

GOLBYは話の展開をコントロールしながら冷静にライムを重ねる。

GOLBYのライムテクニックがK-razyのバイブスを上回り、GOLBYが勝利。

MULBE vs TKda黒ぶち

なんと、この2人は戦極18章関東予選の決勝でもぶつかっている。

まさか本戦の一回戦で再戦するとは思わなかっただろう。

関東予選ではMULBEが勝利したが、本戦ではTKda黒ぶちが熱いバイブスとなめらかなライミングで勝利。

このバトルだけビートの音が大きかった気がする。

小池潔宗 vs Scooby J

 Scooby Jもフレッシュでイケてるラップをかましていたが、それ以上に小池潔宗の渋さが会場を魅了。

小池潔宗の勝利。

mol53 vs MIRI

カードが発表された瞬間、異色の対決に会場にどよめきが起きた。

アングラ代表のmol53とアイドルラッパーMIRIが対決。

mol53はいつもより紳士的なラップを心掛けていたのか「怪我する前に帰りな」的な優しさが。

mol53の「対等、それでも俺が上だぜ」というラインで会場が爆発し、mol53が勝利。

Takuya IDE vs  JAKE

高いバイブスを持った2人の対決。

JAKEの熱いバイブスと田舎レペゼンのいなたい感じがTakuya IDEの熱量を上手に受け流した。

Takuya IDEがどこまで勝ち上がれるのか、そこも今大会の注目していたポイントのひとつだったけれど、JAKEの前に敗北。

DOPEMAN vs  MAKA

DOPEMANはZepp diversityという大舞台でもいつも通りだった。

それに反して、MAKAの調子はかなり良かった様子。

ラガなフロウと細かいライムを持ち前の声量で弾けさせて勝利。

DARK vs キョンス

キョンスのことはフリースタイルダンジョンの印象が強く、クールなイメージだったのだけど、戦極18章でのキョンスはバイブスモンスターだった。

DARKのスタンダードな乗り方も好きだったんだけど、キョンスの勢いに飲み込まれてしまい敗北。

だーひー vs しえん

ファットなビーボーイであるしぇんと、生徒会長のように純な見た目をしているだーひー。

対照的な2人のバトルだった。

しぇんのラインには覚悟が強く感じられたが、だーひーはそれを受け止めた上で自分の意思を乗せながらラップをし、会場をロック。

そのままだーひーが勝利した。

FRANKEN vs  BASE

FRANKENは代名詞である「まじでそうさ」を盛り込みながら会場を盛り上げる。

対するBASEはFRANKENのそのギャグっぽいスタンスが好きではないようで「まじでそうさ なにがそうさ?」とFRANKENの代名詞をディス。

それによってFRANKENはちょっとショボンとしてしまい、BASEがそこを逃さず畳み掛けてBASEの勝利。

ALCI vs  9for

ALCIのピースで飾りすぎないラップはとても好みだったんだけど、9forのスキルがそれを上回った。

9forの勝利。

 

戦極18章本戦〔シード戦〕

NAIKA MC vs スナフキン

NAIKA MCは先攻からバイブスと声量を振り回し、まだエンジンのかかっていないスナフキンに強烈なディス。

スナフキンもディスを返すもののスイッチが入りきらなかったようで、そのまま敗北してしまった。

SIMON JAP vs ミステリオ

今大会の迷バトルはこのバトルだろう。

SIMON JAPはステージを右に左に大きく使いながら会場を煽りまくった。

ミステリオは持ち前のギャグを使うも会場がSIMON JAPの味方についているためなかなか刺さらない。

延長の末にミステリオが勝利したが、あまりにも自由に振る舞うSIMON JAPにミステリオは疲弊しきっていた。

負けが決まったときのSIMON JAPは「ええー?本当に俺の負け〜?」と納得いっていない様子だったものの、楽しくやれたからなのか「まぁいいや!」と言ってステージを去っていった。

ミステリオはかなり疲れたと思う。

TERU vs  CIMA

一回戦を爆発的な勢いで勝ち上がってきたTERU。

CIMAにどれだけ食らいつけるのかが会場の注目していたポイントだろう。

TERUはライムを重ねながらセルフボースティングを続けたが、CIMAの熱量がそれを上回った。

盤石な強さを見せてCIMAが勝利。

GIL vs  GOTIT

お互いとても仲がいいらしいのだけど、バトルでは顔を近づけてバチバチにかましあっていた。

GOTITの芸人さながらの面白さは会場をしっかり盛り上げていたが、GILの安定感あるラップを崩すことができない。

王者の貫禄を見せてGILが勝利。

SAM vs  HIBIKI

今日のSAMは何か違う。

その違和感を確信に変えさせたバトルだった。

HIBIKIは誰の目から見ても格好いいラップをしていて、ゲストバトラーに相応しいスキルを見せていたのだけど、SAMが強すぎた。

ライミングテクニックが神がかっており、HIBIKIを寄せ付けないまま勝利。

このバトルを見て、「このままSAMが獲るんじゃないか?」と思った観客も多かっただろう。

ふぁんく vs D.D.S

面白いことしかしないふぁんくが登場。

ユーモアと毒舌をスキルフルに落とし込んだラップを披露してD.D.Sに勝利した。

ERONE vs GOLBY

フリースタイルダンジョンの審査員であるERONEが登場し、会場の盛り上がりは最高潮に。

「これは会場がERONEに期待している!」というのが明らかだったので、GOLBYには不利かと思われた。

しかし、さすがはベテランGOLBY。

この逆境もチャンスに変えてここぞとばかりにライムを落としまくる。

ERONEのラップにも会場は沸いていたが、GOLBYのライムテクニックが押し切りで勝利。

呂布カルマ vs TKda黒ぶち

前回大会準優勝の呂布カルマとTKda黒ぶちが衝突。

一流同士のバトルはしっかりとした対話のうえにライムが落とされていて、「2人とも流石だなあ」と思った。

呂布カルマが持ち前の切れ味をTKda黒ぶちの心臓に突き刺して勝利。

小池潔宗 vs 漢a.k.a GAMI

ここでレジェンド漢a.k.a GAMIが登場。

理由は知らないんだけど、会場からは「漢ちゃん」と呼ばれていて、登場しただけで大盛り上がりだった。

私としてはレジェンドは出場するだけで十分大会に貢献していると思っていたので、漢a.k.a GAMIが勝つことはあまり想像していなかった。

しかし、いざバトルがスタートすると漢a.k.a GAMIのお茶目なライムとハードなラインが会場に受けまくる。

噛んでいてもあまり関係ないくらい勢いがあった。

完勝に近い形で漢a.k.a GAMIが勝利。

サイプレス上野 vs mol53

エンターテイナーサイプレス上野。

このバトルでも観客を楽しませてくれるラップをしてくれた。

mol53に対して「フリースタイルダンジョンにきてくれよ」と戦極の舞台で依頼するという。

これにはmol53も最初は苦笑い。

しかし、バースを重ねるごとにmol53の黒さが現れてきて、サイプレス上野を突きはなす。

盤石なラップスキルをかましながらアングラマインドを貫き、サイプレス上野に勝利した。

輪入道 vs JAKE

対話型の2人がぶつかる。

輪入道からフリースタイルダンジョンの話をしなければ、このバトルは分からなかったかもしれない。

JAKEの「はなからその話をするつもりはなかったぜ?」というラインががっつり会場をロック。

輪入道もあそこさえミスらなければというような表情だった。

優勝候補の輪入道がここで姿を消した。

KZ vs  MAKA

梅田サイファーの雄であるKZとMAKAが対決。

少しKZの主張が個人的に微妙だった。

それに反して、MAKAの音楽をとにかく楽しむ姿勢が際立っていたと思う。

MAKAの勝利。

キョンス vs mu-ton

2017年のバトルシーンをかき回したラッパーmu-tonが登場。

もうmu-tonのプロップスがえぐいことになっていて、何をしても盛り上がる状態。

当人はそこまでガチガチに気合を入れているわけではないと思うけど、乗り方を少し変えるだけで会場が上がってしまうのだから無双状態である。

キョンスはそれに抗うように持てる力を放り込むのだけど、その流れに飲み込まれてしまった。

「もう何しても勝つだろmu-ton……」私はそう思った。

もちろん、事実ラップが格好良いのでラップをしている限りは勝つという意味である。

JAG-ME vs だーひー

東北のレジェンドJAG-MEと宮崎のホープが激突。

JAG-MEの乗り方や気持ちよさ重視のライミングめっちゃ好きだったんだけど、だーひーの真っすぐさが会場を魅了した。

言×THEANSER vs BASE

言×theanserはBASEのことを草ネタしか言えないMCとディス。

確かにその通りかもしれないんだけど、それで会場が盛り上がってしまうのだから仕方ないよなあと思った。

BASEの勝利。

BASEのバースの最後を「ハハーッ」といって締めるのが個人的なツボ。

9for vs じょう

高校生ラップ選手権王者同士の対決。

互いのスキルが余すところなく引き出され、バッチバチにぶつかり合った。

バトルは延長までもつれ込み、両者一歩も譲らない展開に。

正直、どっちが勝ったのか明白には甲乙つけがたくて、私自身迷いながら手を挙げたくらいなんだけど、勝利したのはじょう。

前回ベスト4の9forがここで姿を消した。

戦極18章〔3回戦 ベスト16〕

NAIKA MC vs ミステリオ

NAIKA MCは引き続いて、熱いバイブスと声量を武器に会場をぶち上げる。

ミステリオも持ち前のギャグライミングを活かしながらバースを重ねるのだけど、疲れが出てきたのか発生にむらがあって聴き取りづらかった。

しっかり聞こえていれば勝負は違っていたかもしれないと思うと、非常に悔やまれる。

NAIKA MCの熱量がミステリオを飲みこんだ。

CIMA vs GIL

超一線級同士のバトル。

CIMAは熱韻を武器にバースを重ね、GILは依然変わらない冷静なスタンスで実直にライムを置いていく。

真っ向から凄腕同士がぶつかり、にじりよるような形でGILが勝利した。

ここまで自分を表現できるヒップホップってすげえと思った。

ふぁんく vs SAM

このバトルでもまたSAMが覚醒した。

先攻からかましたふぁんくは、おふざけを交えつつも核心を突くライムでSAMをディス。

リズムキープも卓越でフロウも滑らかなので「やっぱりふぁんくラップうめえ!!」と思った。

しかし、それ以上にSAMの勢いがとてつもなかった。

ライムライムライムでひたすらライミングし、ふぁんくの核心を突いたディスさえも帳消しにするほどの畳みかけ。

会場もそれに呼応するように盛り上がり、SAMがふぁんくを破る結果となった。

GOLBY vs 呂布カルマ

これもかなりのベストバウトだった。

今日、持ち前のライミングテクニックが炸裂しているGOLBY。

呂布カルマもそれに苦しめられる形となった。

やはり韻を踏むというのはそれだけで会場が盛り上がるほど強力な武器であり、それをコンスタントかつ話の筋を曲げずに実行できるGOLBYは間違いなく一流である。

しかし、流石は呂布カルマ、卓越したリズムキープと観客を納得させるパンチラインでGOLBYのライミングにしっかりと対応した。

GOLBYの勢いもすさまじいものがあったが、クールコア呂布カルマがモンスターとしての貫禄をみせてストップ。

漢a.k.aGAMI vs mol53

正直、漢a.k.aGAMIはここで負けるのかなと思った。

mol53はバトルだけでいえば漢a.k.aGAMIクラスのプロップスがあると思うし、もしフリースタイルダンジョンで2人が対決したら絶対mol53が勝つんだろうなって思っていたからだ。

しかし、漢a.k.aGAMIが勝利した。

シード一回戦と同じくハードライムとおちゃめな一面を上手く使い分け、mol53の良さを完封。

mol53は「漢a.k.aGAMIは憧れだ」という意味の言葉を重ねていて、本当にリスペクトしているんだなあと思った。

mol53はヒップホップじゃないやつには厳しいけどヒップホップなやつには嬉しそうに真っ向勝負する印象がある。

このバトルが終わった後、mol53のフリースタイルが少しだけあって、それがめちゃめちゃやばかった。

DVDになるのかな。

MAKA vs JAKE

とてもピースなバトルだった。

2人でセッションをしながらディスなしのヒップホップを楽しんでいる感じで、会場もそれに合わせて大盛り上がり。

JAKEのフロウがすんごい心地良くて最高だったなあ。

MAKAも格好良くて勢いがあったのだけど、会場がJAKEに期待していた。

JAKEの勝利。

mu-ton vs だーひー

スタイルのぶつかり合いが顕著なバトルだった。

ちょっとよく覚えていなくて申し訳ないんだけど、mu-tonが勝利。

じょう vs BASE

このバトルを見て思ったのは、「やっぱりじょうってラップ上手いんだなぁ」ということ。

BASEも相変わらず格好良くて、個人的にはBASEかなと思ったけどじょうのほうが会場をロックしていたみたい。

じょうの勝利。

戦極18章〔4回戦 ベスト8〕

NAIKA MC vs GIL

これはまじでベストバウトになるはず。

NAIKA MCのバイブスとGILのクールさがガチンコでぶつかりあった。

NAIKA MCのバイブスがクール系MCとぶつかるというのはよくあることだと思うんだけど、GILはただのクール系ではない。

外からはそう見えているだけで、心の中には熱いバイブスがふつふつと存在しているようだ。

このバトルではそのバイブスがNAIKA MCとぶつかり、これまでにないようなバトルとなった。

本気でぶつかっているのが分かったので、「え、これ戦争になるんじゃないの」と

心配した位である。

最終的には、GILのクールさがNAIKA MCを飲みこんだ。

SAM vs 呂布カルマ

SAMはこれまで以上にバイブスと気持ちを込めてライムを踏む。

あの呂布カルマが後攻にもかかわらず押されていて、「今日のSAMはやっぱりやばい!これは一気にいくぞ」と思った。

しかし、百戦錬磨の呂布カルマ。

SAMの勢いをなんとかしのぎ、勝負は延長にもつれ込んだ。

延長でのSAMはすこしスタミナが切れてしまったようで、呂布カルマがそこ容赦なくついていく。

しかも、SAMがKREVAの名前をだしたところをすかさずディスり、アングラを生きるスタンスを間接的に観客へセルフボースティング。

これには会場も大盛り上がりで、個人的には大興奮のバースだった。

過去最高に強かったSAMを、呂布カルマが退けて勝利。

漢a.k.aGAMI vs JAKE

今日の漢a.k.aGAMIは止められない、そう確信させられたバトルだった。

JAKEが男気あるスタンスも漢a.k.aGAMIのユーモラスに全て持ってかれていってしまうのだ。

このバトルには思わず、「え、漢a.k.aGAMIはどこまで勝ち上がるの?レジェンドはこの辺で負けるもんじゃないの?」とびっくりしてしまった。

漢a.k.aGAMIが勝利。

じょう vs mu-ton

mu-tonとじょうという極上の組み合わせ。

もし2人を料理で例えるなら絶対に食べ合わせが悪いだろうなと思う。

結果としてはmu-tonが勝利したんだけど、mu-tonのワンバース目がヤバすぎた。

mu-tonの魅力であるフロウが炸裂していて、会場も大盛り上がり。

じょうのテクニックも格好良かったんだけど、mu-tonのプロップスとフロウがかけ合わさって手が付けられない状態になっていた。

mu-tonがダサいといえば会場もそう思ってしまう、そんな空気感が作られていた。

 

戦極18章〔準決勝 ベスト4〕

GIL vs 呂布カルマ

戦極17章の決勝戦が、戦極18章の準決勝で再現されるとは。

しかも、ビートは蜂と蝶。

会場の盛り上がりは言葉に表せないレベルだった。

互いにラップのスキルは上限に達しており、もはや対話の中でどれだけ自分を誇れるかの勝負になっている。

話の中心は「レペゼン」についてだった。

福島に根を張り続けるGILにたいして、呂布カルマはレペゼンの意味をはき違えていると主張。

それに対してGILは「冷静に考えてみろ、地元に根を張ってなにが悪い」とクールに対応、しかし、その眼の中には滾るような想いが込められているのが見て取れた。

これで会場はいったんGILに傾いたが、後攻の呂布カルマがさらにひっくり返す。

「俺は全国を回ってやってんだ。なんといおうとレペゼンの意味をはき違えてるのはお前のほうだ」と言い切る形でディス。

これほどまでに言い切れるのは自分に信念があるからだろう。

MCバトルにおいて、信念を持った背中は観客を納得させる強い力を持つ。

ベストバウトといえる激戦だったが、呂布カルマが勝利。

漢a.k.aGAMI vs mu-ton

今日の会場において最大のプロップスを持つ2人。

何を言っても上がるしスキルを魅せたらさらに上がる。

そんな2人が準決勝で衝突した。

漢a.k.aGAMIはじゃんけんに勝って先攻を選択。

先攻にはビート選択権があるのだけど、漢a.k.aGAMIは観客のひとりに「どっちがいい?」と聞いていた。

結果、ビートは真っ向勝負が選択。

16×2でバトルがスタートした。

会場は漢a.k.aGAMIとmu-tonのどちらにも揺れながら勝敗を決めあぐねているような状態で、延長になった。

延長ではmu-tonが先攻になり8×4を選択。

それに対して漢a.k.aGAMIが「16から逃げた」とディス。

めちゃめちゃ近くまで顔を近づけながらディスを吐くから、超怖かった。

でも、mu-tonも一歩も引かずにそのまま自分のバースを蹴っていて、「mu-tonかっけえ」と思った。

会場の雰囲気を漢a.k.aGAMIがもっていき、そのまま勝利。

mu-tonはベスト4で敗退となった。

戦極18章〔決勝〕

漢a.k.aGAMI vs 呂布カルマ

ついに、決勝戦である。

漢a.k.aGAMIは先攻としてビート選択権を与えられ、「I REP」を選んだ。

そしてまたしても16×2という。

しょっぱなからユーモラスに会場を盛り上げつつハードなライムを混ぜる漢a.k.aGAMI。

8小節目の終わりくらいで、なんと、呂布カルマがビートを間違えた。

確かに、一瞬、漢a.k.aGAMIが間違えたのかなと思えるような空白があったので、それに呂布カルマが乗ったのだと思うけど、呂布カルマがビートを間違えるなんていう凡ミスを犯すのは非常にレアである。

漢a.k.aGAMIはやはりその部分を突きながらバースを締めた。

そのことに対して呂布カルマは「アンタが間違えたから助け船を出してやったんだよ」と先ほどのミスを訂正。

その後は、漢a.k.aGAMIに対するリスペクトを強烈なディスを交えながら展開した。

「え、呂布カルマってこんなに漢a.k.aGAMIをリスペクトしていたのか」と思うほど熱がこもっていて、これを観れただけでも戦極18章を観に来てよかったと思える。

2人のバトルは決着がつかず延長へ。

ビートは「StreetDreams」。

決勝戦の最後のビートがStreetDreamsとは、こんなに興奮することはそうそうない。

呂布カルマは先ほどと同様に漢a.k.aGAMIへのリスペクトを表しながらディスを続ける。

しかし、いつもの呂布カルマならクールにディスを続けるのに、漢a.k.aGAMIとやる呂布カルマは心なしか少し笑っていたような気がする。

気のせいかもしれないし、本当かもしれないけど、私としてはそこにクールコアの部分を見たような。

漢a.k.aGAMIはユーモアもずっと全開だったが、決勝ではそれに加えてライミングが神がかっていた。

特に2バース目のライムの量は裂固も真っ青のライミングで、ユーモアとスキルのギャップが決勝にきて最大限にかまされてしまった。

戦極18章こそ、呂布カルマがタイトルを獲るのではないかと、そろそろ呂布カルマはでかいタイトルを獲得すべきだと、みんなが思っていただろうし、私も「2回連続で準優勝はない!優勝だ!」と思っていたのだけど、観客の声を集めたのは漢a.k.aGAMIだった。

戦極18章本戦を優勝したのは、漢a.k.aGAMIである。

優勝後、漢a.k.aGAMIのマイクパフォーマンス

漢a.k.aGAMIは優勝後のマイクパフォーマンスで「ワルノリデキマッテル」と「一網打尽」を披露。

優勝すると思っていなかったらしく、最後までおちゃめな感じのままだった。

戦極18章優勝者にはKOKの枠を与えるという話があったらしく、正社員氏からその話をされると、「いや、仮に出たとして優勝しちゃったら、自分で作った賞状と自分の会社で用意した賞金を受け取るわけだよ。それはできないでしょ!!」と話し、会場を笑わせてくれた。

今後どうなるのかは話し合うそうなので、KOKの動向もチェックが必要である。 

戦極18章のトーナメント結果はこちら

戦極18章のトーナメント結果

戦極18章のトーナメント結果

戦極18章はライブも最高だった

戦極18章 ライブ

戦極18章 ライブ

戦極18章のライブアーティストは以下の通りだ。

  • AKLO
  • Blue Berry Jam
  • 梅田サイファー
  • SIMON JAP
  • 呂布カルマ
  • GIL
  • 輪入道

MCバトルもめちゃくちゃ熱かったけど、ライブもめちゃくちゃ良かった。

生でAKLOを観れたことには感動。

もう格好良すぎて何が何だか良く分からなかった。

呂布カルマも盤石の格好良さで、ヤングたかじんを生で聴けたのは貴重。

これは後世にも残り続けるかもしれない。

ヤングたかじん

そのほかにも、梅田サイファーやBlue Berry Jamといったクルーたちがかましてくれていて、バトルと同じくらい会場は盛り上がっていたと思う。

Blue Berry JamのDistorted Worldは本当に格好良かったなあ。

mu-tonの口が楽器みたいに合いの手をいれていて、グルーヴってこういうことかと思った。

Distorted World

あと、梅田サイファーのドイケンがうますぎてびっくりした。

なんかもう別格だった。

ーAKLOのセトリはこちらー

Dirty Work
Heat Over Here
New Days Move
RGTO
McLaren
Fuego

AKLOのおすすめはこちらの記事でも紹介しています

www.mcotemae21rap.com

戦極18章の結果は、漢a.k.aGAMIが優勝【まとめ】

戦極18章 まとめ

戦極18章 まとめ

戦極18章を優勝したのは、漢a.k.aGAMIだ。

正社員氏が「過去最高の大会になったと思います」と言っていて、そうなのかと思った。

私は過去の戦極をあまり知らないので比較することが出来ないのだけど、戦極18章が最高だったことは間違いないと思ってる。

ベストバウトだらけだったと思うし、ライブも本当に熱かった。

何度もいうけど、AKLOが格好良すぎた。

ちょっと涙が出そうになるくらい。

個人的なベストバウト7選はこんな感じ。

戦極18章〔個人的ベストバウト〕
  1. 漢a.k.aGAMI vs 呂布カルマ
  2. SAM vs 呂布カルマ
  3. SAM vs  ID
  4. GIL vs 呂布カルマ
  5. じょう vs mu-ton
  6. VENOM vs  TERU
  7. NAIKA MC vs GIL

うーん、挙げてみると呂布カルマだらけ

それくらい呂布カルマがヤバかったということだろう。私にとって。

本当に、MCたちや企画者の人たちにはもちろん、こんな最高な大会を開催してくれた全ての関係者たちに大きなリスペクトを送りたい。

いちヘッズとしてこれからも日本語ラップを追っていきたいと思ったし、もっといろんな音源が聴いてみたいと思える日になった。

そして、やばいと思ったものはどんどん拡散・発信していきたいと思う。

1万2千文字超えた。軽い卒論。

そろそろ終わりたいと思う。

※敬称略にて記載させていただいております。ご不快な方がいらっしゃいましたら、お手数ですがご連絡ください。

戦極18章開催前のMCたちまとめはこちら

www.mcotemae21rap.com

▼戦極18章の完全収録DVD

戦極MCBATTLE 第18章 -The Day of Revolution Tour- 2018.8.11完全収録DVD

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  • アーティスト: だーひー,D.D.S,智大,TERU,venom,小池潔宗,JAKE,(V.A.)
  • 出版社/メーカー: 戦極MC
  • 発売日: 2018/10/31
  • メディア: DVD
  • この商品を含むブログを見る
 

主催の正社員氏をして「過去最高の戦極」と言わしめた戦極18章。10月中旬にDVD化され、すでに多くの人気を集めている。