【K-1】野杁正明とジョーダンピケオーが対決!試合結果をレポート

K'FESTA.2で野杁正明とジョーダンピケオーが激突!

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2019年3月10日日曜日、さいたまスーパーアリーナメインアリーナにて、K-1 WORLD GP 2019 JAPAN ~K'FESTA.2~が開催された。数多くのビッグマッチが催されたその中でも、特筆してやばい試合が『日本vs世界 野杁正明 vs ジョーダンピケオー』の試合である。

日本vs世界と銘打たれたこの企画は、日本のK-1選手7名と世界の強豪選手7名が戦うというもの。さまざまな階級でマッチが組まれる中、ウェルター級では野杁正明とジョーダンピケオーの試合が行われることとなった。

パーフェクトファイター 野杁正明

K-1での戦績は、47戦 38勝(18KO) 9敗 0分。タイトルは、第2代スーパーライト級王者獲得。戦績には若干の負けが目立つものの、ここ最近はパーフェクトファイターとしての貫禄がついてきた。その裏付けとして、現在5連続KO勝利をしている。試合の中で危ない展開になることはほとんどなく、すべて圧勝。K-1ファイターの中でも、武尊クラスのポテンシャルを持った選手といって間違いない。

すごいのが、本当に強い外国人選手に勝利をしていること。野杁はK-1だけでなく、フランス立ち技格闘技最大のビッグマッチといわれるNDCという大会でも世界王者に輝いている。国内だけで強いんでしょ?と言われがちなK-1だが、野杁正明は国外でも強いのだ。

-65kgのスーパーライト級を主戦場としてきたが、K-1をもっと盛り上げるために、強豪外国人選手がひしめき合う最も苛烈な階級ウェルター級にやってきた。ウェルター級で日本人選手が活躍するのはまさに至難の業。しかし、野杁正明ならやってくれるだろうと期待をせざるを得ない。

日本人戦無敗 ジョーダンピケオー

ジョーダンピケオーは、オランダ出身の選手で、戦績は52戦 44勝(20KO) 7敗 1分。スーパーウェルター級で活躍していたが、最近ウェルター級に転向してきた。日本人キラーと呼ばれており、日本人を相手に負けたことがない。

これまでに倒してきた日本人はそうそうたるメンバーで、魔裟斗のライバルといわれていた佐藤嘉洋、現日本人ウェルター級最強の日菜太など、強豪選手ばかりを倒してきている。最近では、あの木村フィリップミノルも撃破。いわゆる、強い外国人選手である。ファイトスタイルは、パンチ中心。ボクシングの上手い選手で、KOのほとんどはパンチで決めている。

【勝敗予想】野杁正明 vs ジョーダンピケオー

相手がジョーダンピケオーでなければ、野杁正明が9割勝つといえた。けれど、ジョーダンピケオーはまさに世界クラスのキックボクサーである。

いかに野杁正明といえど、階級を上げたばかりだし、世界のパワーに圧倒されてしまう可能性はゼロではない

ピケオーは階級を落としてきたので、パワーはスーパーウェルター級、野杁正明にとっては未知の馬力である。その点も踏まえて考えると、5分5分のような気がする。

 

K-1|野杁正明 vs ジョーダンピケオー【試合結果レポ】

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前置きが長くなってしまった。それでは、野杁正明vsジョーダンピケオーの試合をレポートしていきたいと思う。ラウンドごと、詳細にレポートを書いたので、楽しんで読んでほしい。

ラウンド1 両者引かずに正面衝突

ゴングが鳴るとすぐに前へ出て距離を詰めるピケオー。野杁正明もそれに応じて積極的に前へ出る。近い距離でパンチが交錯。ピケオーのほうが一回りほど体が大きく、野杁正明が小さく見えた。野杁は、持ち味でもある接近戦での細かなテクニックを駆使してピケオーを削る。嫌な顔をするピケオー。ももへの膝蹴りや離れ際のローキックなどのこういった打撃は、目立ちはしないが確実に効いてくる。しかし、近い距離は野杁だけのものではなかった。ピケオーの突き刺すような膝が野杁のおでこにヒットする。野杁はガードをしっかりと固めているものの、ピケオーの細く鋭い膝はその合間を縫って侵略してくるようだ。一瞬ぐらつく野杁。だがガードは崩さないし、下がることもしない。エンジンがかかってきたピケオー。積極的にパンチを打つ。野杁はしっかりとガードを固めて守りに入るが、外国人選手のパンチはガードの上からでも効いてくるもの。表情からは読み取れなかったが、野杁が攻め立てられていることは明らかだった。しかし、野杁はカウンターの達人でもある。要所でカウンターを返し、互角に持ち込む。両者一歩も譲らないまま、1ラウンドのゴングが鳴った。

ラウンド2 野杁のハイキック!ピケオーもパワーで圧倒

2ラウンド目も、1ラウンドと同じく至近距離で削り合う展開に。パンチと膝で攻めるピケオーに、ガードを固め隙を窺いカウンターを打ち込む野杁。野杁のボディがピケオーに入ると、一瞬距離が離れた。そこで、わずかなスペースを使って野杁が左ハイキックを滑り込ませる。ピケオーの右こめかみを舐めるようにヒット。これによってピケオーが初めてあからさまにぐらついた。チャンスとばかりに攻め立てる野杁。ピケオーはいったん防御態勢に入る。千載一遇のチャンスだが、ピケオーのガードは固く、野杁の攻めがなかなか通らない。すぐにピケオーが回復。外国人選手ならではの回復力を魅せる。今度は反対にピケオーが野杁を攻め立てる。パワーで圧倒され、野杁は苦しい展開に。日本人と外国人、フィジカルの差がここにきて如実に表れ始めた。なんとかその猛攻を凌ぐ野杁。近い距離で削り合う展開に持ち込む。ピケオー、野杁、ともに見せ場を作ったが、互いに決めきれないまま2ラウンドが終了。

ラウンド3 フラフラの野杁、ぎらつくピケオー

両者互角のまま迎えた第3ラウンド。またしても近い距離での削り合いが始まる。時折、距離が離れると、野杁はハイキックを積極的に打ち出し、ピケオーはパンチと蹴りで圧倒しにかかっていた。中盤、自分よりも一回り大きな外国人選手との削り合いにスタミナを奪われてしまったのか、野杁があまり手を出せなくなる。カウンターを狙う姿勢は崩さないものの、ピケオーが攻めている時間がこれまでのラウンドよりも長い。「フィジカルでは負けまい」と一切下がる姿勢を見せないが、その強気な姿勢が仇となったか、ピケオーの攻めをもろに受けてしまっていた。ガードをしていてもピケオーのパンチとキックは効いてくる。3ラウンド終盤、守ることに体力を消耗してしまったのか、野杁が明らかに疲れた表情を見せる。対するピケオーはまだまだイケると言わんばかりにぎらついた表情。両者、3ラウンドの終わりということもあって前へ出るが、野杁はピケオーの打撃をかなりもらってしまう。この終盤に来るまでの間は、若干ピケオー優勢もしくは互角くらいの印象だったが、終盤で一気にピケオーの攻撃がヒット。クリーンヒットはなかったけれど、確実に印象を良くした。野杁に盛り返してほしかったが、ここでゴング。結果は判定に持ち越された。

【結果】ジョーダンピケオーが勝利!野杁正明、無念

判定の結果は、2-0でジョーダンピケオー。

野杁正明vsジョーダンピケオーという世界最高峰のウェルター級マッチは、ジョーダンピケオーの判定勝利という形で幕を閉じた。野杁正明の連勝は8でストップ、ジョーダンピケオーは日本人連勝記録をさらに伸ばすこととなった。

 

【感想】外国人選手のパワーが半端ない

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正直、勝敗予想では5分5分なんて言っておきながら、なんだかんだ野杁が勝ってくれると思っていた。

苦手としていたパンチのレベルも上がってきていたし、野杁が負ける要素が見当たらない、そう思っていたのだけど、ウェルター級の外国人選手は想像以上に強かった。パワーが違う。野杁のガードはそう簡単に崩せるものじゃないはずだけど、ピケオーのパンチは確実に野杁のことを削っていた。

野杁が勝てないんじゃ、勝てる日本人なんてほかにいないような気がする……。ここで勝って、チンギスアラゾフと戦ってほしかったけど、ウェルター級はそんなに甘くなかったということか。

今後、野杁正明がどの階級を主戦場とするのか分からないけど、次の動向に注目していきたい。ジョーダンピケオーはそのままウェルター級の王者決定戦へ。