那須川天心とメイウェザーがRIZINで激突!どう考えても無謀

大晦日のRIZIN14で那須川天心とメイウェザーが対戦

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2018年11月5日にRIZINの記者会見が行われ、大晦日におこなわれるRIZIN.14にて、フロイドメイウェザーと那須川天心が対戦することが発表された。

ボクシングにおいて、50戦無敗・5階級制覇という輝かしい戦績をもち、直近ではUFCで名を馳せるコナーマクレガーを退けたことでも知られている、最強のボクシング王者〔フロイドメイウェザー〕。ディフェンス能力に長けており、自分に有利なボクシングルールとは言え、あのマクレガーを自在にコントロールして圧勝した。現在は41歳であり、ボクシングを引退してからかなりの月日が経っている。

試合前のコメントでは、「参戦できるのはうれしい。大晦日に盛り上がってほしい」と述べ、対戦相手である那須川天心については「並の選手ではないが、経験でこちらに分がある」と語った。

日本国内ではキックボクサーとして随一の知名度と実力を誇る那須川天心。コメントでは、「オファーをもらってすぐにOKした。自分の人生の中で最大の出来事。現実になってうれしい。拳一つで世界を変えられることを証明する」と語った。

この記事では、メイウェザーと那須川天心の対戦について、私見を述べていきたいと思う。

 

なんでメイウェザーと那須川天心がやるの?

正直、この対戦を知ったときに思ったことはこれだ。「なぜメイウェザーと那須川天心が戦うのか?」 なぜなら、2人はやっている競技が違う。メイウェザーはボクシングで、那須川天心はキックボクシングだ。那須川天心はMMAならたまにやることもあるけど、ボクシングの試合経験はない。メイウェザーも、MMAはおろかキックボクシングの経験すらないだろう。2人の接点なんてないのだ。

メイウェザーはコナーマクレガーとですらボクシングルール

メイウェザーは、UFCの雄であるコナーマクレガーとボクシングルールで対戦している。マクレガーは自信家なので、「ボクシングルールでやっても俺が勝つ」といっていたが、実際の試合ではメイウェザーの強さが証明されることとなった。マクレガーは当て感に優れた選手で、MMAでも組技をほとんど使わないバリバリのストライカーである。そのマクレガーでさえ、メイウェザーのボクシングの前に敗北した。ルールの壁は決して低いものではない。

マクレガーとメイウェザーの試合は、世紀の対戦と呼ばれるほど注目された試合だった。メイウェザーはビジネス的なマインドを強く持つ選手である。あの試合で、相当な金額を手にしたはずだろう。それが可能だったのは、相手がコナーマクレガーだったからだ。マクレガーでなければあそこまで盛り上げらないし、お金も引っ張ってこれないので、メイウェザーにメリットなんてない。マクレガーだったからメイウェザーは試合を受けたんだと思う。

そんだけメリットの大きい試合ですら、メイウェザーは自分の土俵から降りることはしなかった。那須川天心がいくら日本国内で有名だからといって、メイウェザーが試合をするメリットなんてないはずだ。

天心とメイウェザーは階級が全然違う

また、那須川天心とメイウェザーは階級が全然違う! 那須川天心のベストはおよそ58kg。フロイドメイウェザーの現役最後の階級は70kg。12kg以上も違うのだ。こんだけ体重が違ったら試合になるわけがない。なんのためにボクシングやキックボクシングが細かく階級を分けているのか? 体重差が勝敗に大きな影響を与えてしまうからだろう。

会見では、メイウェザーは落とせても66kg、天心は増やせても61.5kgと語っている。最大でも4kg以上違うなんて、エキシビションマッチでもめったにやらない階級差だ。

那須川天心とメイウェザーの対戦ルールは?

ルールに関しては調整中らしく、とりあえずMMAではないことだけが明らかな様子。まあメイウェザーがグラウンドありでやるはずがないだろうから、妥当である。

考えられるのは制限有のキックボクシングルールだ。ボクシングルールではメイウェザーに有利すぎる。同じ階級のマクレガーでさえボクシングルールで完敗したのだから、10kg以上階級が違う那須川天心がボクシングルールでやっても試合にならない。

おそらく、蹴りは使えるはず。ローキックと抱え込みの膝蹴りが禁止くらいのルールではないだろうか。それであれば、メイウェザーも納得してくれそうである。ボクサーは足に攻撃を受ける経験がないので、ローキックはやめてほしいはず。抱え込んでの膝蹴りも特殊なので禁止されそうだ。ミドルとハイへのキックなら、腕でガードができるので対応できるかもしれない。ていうか、それくらいの蹴りが許されないと試合にならない!!

どんなルールでも両者がベストでやれることはない

1つはっきりしているのは、どんなルールが敷かれようとも、那須川天心とメイウェザーがベストな状態で戦うことはないってことだ。ボクシングルールに寄せても天心が実力を発揮できないし、キックボクシングルールに寄せてもメイウェザーが蹴りを扱えるわけがない。

どんだけルールをすり合わせても、互いがベストな状態で戦う真剣勝負にはならない。あくまでも、エキシビションマッチ(勝ち負け抜きでやる試合)だ。当たり前である。階級もスポーツも違うのだから。

しかもメイウェザーの年齢は41歳、とうの昔に肉体の全盛期を過ぎている。那須川天心がキックボクシングルールで勝っても「ロートルの選手を有利なルールでいじめた」みたいな意見を言われるだろうし、メイウェザーがボクシングルールで勝利しても「そりゃ階級がそんだけ違えばそうなるでしょ」といわれる。

何よりもまずいのは、階級が違い過ぎるということ。どんな結果になってもこの懸念がまとわりついてしまって、真剣勝負には思えなくなってしまう。

 

メイウェザーと那須川天心が対戦なんて無謀すぎる

いくら考えてみても、メイウェザーと那須川天心が対戦するなんて無謀すぎる。ルールが上手くいくはずがないからだ。誰もが納得できるような、誰もが真剣勝負と認め、讃えてくれるような、そんな試合にするルールなんて作れるはずがない。階級もスポーツも違う2人がやるんだから。ほぼ、同じ階級のマクレガーだったから、盛り上がった。

現時点で12kgも違う2人が対戦する……なぜそんなことになってしまったのか。もちろん、楽しみではある。試合が決まったからには選手は本気で準備をするだろうし、真剣勝負が行われるはずだ。あのメイウェザーと那須川天心が対戦するなんて、めちゃくちゃテンションがあがる。

でも、どうしたってちゃんとした試合になるとは思えない。あと、引退した選手を引っ張り出すのは個人的にあまり好きではない。那須川天心はキックボクサーではなかったのか? MMAもボクシングも中途半端に手を出すのは止めるといっていたのではなかったのだろうか? キックボクサーではない選手と試合をして、何になるのだろうか。

私たち観客は大興奮だ。これだけネームバリューのある選手が試合をするのだから。でも、選手にとってこれは何の試合なんだろうか。確かに、本格的なキックボクシングは日本であまり人気がないかもしれない。RIZINは総合格闘技を主軸とした団体なので、キックボクシングをする必要がないのもその通りだ。だが、堀口恭司に引き続き、キックボクサーじゃない人とキックボクシングしてもただのエキシビションマッチと捉えられてしまうだろう。階級が同じ堀口恭司のときでさえ、ルールの違いという壁がどれだけ分厚いのか分かったはず。ルールだけでなく階級が12kgも違う……。

真剣勝負だと思って観るほうがむずかしいのは仕方ない。

▽那須川天心と堀口恭司の試合はこちら

那須川天心と堀口恭司が激突!天心が判定勝利!【試合結果レポ】 - MC烏龍茶の随筆 

▽那須川天心の書籍

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