社会人の一人暮らしは貯金が難しい
社会人になって一人暮らしをしてみると、家賃以外にも食費や日用品費など思いのほか出費が重なるものです。
そのため、貯金が難しいと実感している社会人の方も多いのではないでしょうか。
今回の記事では、一人暮らしの社会人が貯金できない原因を探り、その原因を解決できる上手な貯金コツをご紹介していきます! よほどの収入がある人でなければ、意識せずに貯金はできないものです。
コツを抑えて、上手に貯金をしていきましょう。
一人暮らしの社会人が貯金できない理由って?
一人暮らしの社会人が貯金できない理由には、いくつかのパターンがあります。ここでは一人暮らしの社会人が貯金できない代表的な理由をご紹介いたします。
貯金できない理由1.なににお金を使っているのか把握していない
不思議なことに、月末になるといつの間にかお金がなくなっている。貯金ができない一人暮らしの社会人の方は、月末にこのように考えることが多いのではないでしょうか。
一方で、貯金ができる人はほとんどの場合、自分が毎月なににいくらを使っているのかということを把握しています。貯金には、出費の把握とコントロールが必須です。
貯金できない理由2.予定外の出費に備えていない
それなりの給料をもらえている社会人は、無計画に生活していてもいつの間にか口座残高が増えていくものです。
しかし、多くの場合、結婚式のご祝儀や身内の不幸、あるいは病気などの予定外の出費で増えていた残高がリセットされてしまいます。
貯金ができる人は予測できない出費についても、いつか起こるものと考えて準備しています。
貯金できない理由3.給料が少ない
そもそも、毎月の生活費をまかなうのが精一杯の給料では貯金はできません。残念ながら低賃金長時間労働が珍しくない昨今では、この理由で貯金ができない人も少なくないのではないでしょうか。
【一人暮らしの社会人】貯金はいくら必要?目安は?
いくらの貯金が必要かはその人の目標によります。ただ、最低限確保しておきたい貯金額の目安はあります。
目安は、ご自分の生活費の4ヶ月分です。
これは、なんらかの理由で会社を辞めることになった場合、一般的に失業保険がもらえるまでに3か月~4か月のあいだ無収入の期間が生じるからです。
周囲の20代~30代の一人暮らしの社会人の方の話を聞く限り、だいたい100万円ほどを貯金していれば安心なようです。
【一人暮らし】社会人が上手に貯金をするコツ10選
極論すると、貯金をするコツは「出費を減らし収入を増やす」ことにあります。ここからは、出費を減らすためのコツを中心にして上手に貯金をするコツをご説明いたします。
一人暮らしの貯金1.家計簿をつける
家計簿をつけるのは、古典的な方法ですが、たいへん大事なコツです。しかし、必ずしもきっちりと家計簿をつける必要はありません。いいかげんでも構いません。
ご自分が一体なににいくらほどを使っているのかを振り返るきっかけとなれば十分です。
また、常に家計簿をつけ続ける必要もありません。自分の生活費を見直すデータとして活用できれば良いのですから、3ヶ月分の家計簿があれば十分に家計を見直すための情報を集めることができるでしょう。
今はレシートの写真をとるだけで記録が取れる簡単な家計簿アプリもあります。完璧な家計簿を作ろうと気負わずに、気軽に家計管理を始めてみると良いでしょう。
一人暮らしの貯金2.無駄な出費を省く
家計に関するデータが集まれば、次にそれを振り返らなければ意味がありません。家計簿を見直してみて、無駄な出費を繰り返していないかを確認しましょう。
日々の缶コーヒーやお菓子など、単品では安いものであっても毎日の出費が積み重なって驚くほどの金額になっているというケースは貯金ができない人によく見られます。
できる限り水筒を持参して缶コーヒーは買わない、お菓子は安売り品を買いだめしておくなど、無駄な出費を省く方法は無数にあるはずです。
また、必要のない買い物を繰り返してストレス発散していないかにも注意しましょう。
ご自分が買い物でストレス発散をしているという自覚のある方は、運動や散歩など別のストレス発散方法を見つけることが、うまく貯金するだけではなく良い生活習慣を作ることにもつながります。
一人暮らしの貯金3.固定費を削る
貯金をするためには、固定費の見直しは外せません。アパートの家賃や携帯電話の通信量、契約しているスポーツジムの月謝など固定費として考えるべきものは無数にあることでしょう。
特に、家賃については必要以上に高い賃料を支払っているとまったく貯金ができません。
一時的に引越し費用がかかるものの、長期的に見れば効率的な貯金につながる可能性もあります。一度、引っ越しを検討してみる価値はあるでしょう。
他に、携帯電話は格安のSIM携帯に変える、あまり通えていないジムは思い切って解約してしまうなど、固定費について見直せる部分は事欠かないのではないでしょうか。
また、保険については特に注意が必要です。
独身の一人暮らし社会人の方で、保険会社の営業から言われるがままに生命保険に加入していると聞き及ぶことも少なくありません。
しかし、子や配偶者のいない状態で、すでに経済力のある両親や自立している兄弟姉妹に保険金を残す必要性が高いでしょうか。これはあくまで主観になりますが、独身一人暮らしの社会人は、当面、掛け捨ての医療保険の契約だけで十分でしょう。
一人暮らしの貯金4.貯金用の口座を作る
生活費用の銀行口座しか持っていない人は、すぐに別の貯金用口座を作ると良いでしょう。なにも、定期預金の口座を作る必要はありません。
生活費とは別の口座を用意しておけば、それだけでできれば手を付けたくないという意識は生まれます。
昨今の超低金利の経済状況では、うかつに貯金を取り崩さないというハードルとしての役割以外に、定期預金にお金を預けるメリットはほとんどありません。
貯金がない人にとっては、お金がすぐに用意できないという状況は致命的な危機にさえなりえます。定期預金口座を作るのは、ある程度のまとまった貯金ができてからでも遅くないでしう。
一人暮らしの貯金5.決まった額を給料から天引きする
貯金のコツは、貯金する金額をはじめからなかったものとして考えることだと昔から言われています。
お勤めの会社の福利厚生で貯金額をあらかじめ差し引く財形貯蓄制度がある場合は、積極的に利用すると良いでしょう。
会社に制度がない場合は、給料日から日をおかずに貯金用の口座に貯金額を移してしまいましょう。あとは、生活費用口座に残った金額でひと月生活すれば良いだけです。
一人暮らしの貯金6.ATMをできる限り使わない
生活費用の口座残高でひと月生活するという発想を、さらに細分化しましょう。たとえば、1週間1万円で生活するという目標を4回繰り返す。
あるいは、4万円でひと月生活すると決めて月の初めに4万円すべて引き出して現金で持っておくという方法です。ATMを利用すると簡単に現金が手に入るという錯覚を覚えて、散財にもつながります。
また、時間帯や条件によってはお金を引き出すごとに無駄な手数料を支払うはめになってしまいます。
一人暮らしの貯金7.使いみちを決めないお金を残しておく
貯金とは別の、使いみちを決めないお金を余裕資金として生活費の口座に残しておくようにしましょう。毎月1万円でも残しておけば、友人の結婚や病気など予定外の出費に対しても余裕を持って対応できます。
このような予定外の出費を貯金でまかなうのでは、いつまでたっても貯金はできません。
一人暮らしの貯金8.ポイントを活用する
ポイントカードというものを1枚も持っていない人はほとんどいないのではないでしょうか。頻繁に買い物をする人ほど、ポイントカードはいつの間にかそれなりの額が貯まっているものです。
ポイントは多くの場合、特定のお店で買物に使えたり、あるいは商品券と引き換えたりもでき、事実上、お金とほぼ同じような使い方ができます。
これらのポイントは使うのではなく、商品券と引き換えて換金し、貯金用口座に移してしまうと決めましょう。それだけで、いつしかそれなりの金額になっていることでしょう。小銭や500円玉は必ず貯金するといった、500円玉貯金の現代版といったところです。
一人暮らしの貯金9.ときには実家を頼る
一人暮らしの社会人だからといって、完全に自立していなければならないわけではありません。
貯金がしたいという意志を伝えて、実家に頼ることは恥ずかしいことではありません。実家が農家ならばお米や野菜などを送ってもらえば良いでしょうし、農家でなくとも不要な家具家電を貰い受けることはできることでしょう。
かたくなに自分一人で生きていこうと考えずに、ときには助け合うことも大切です。
一人暮らしの貯金10.副収入を作る
単純な話ですが、収入が増えれば貯金できる金額も増えていきます。本業とは別に収入の見込める副業を始めるのは貯金のコツとして、大変効果が高いものです。
副業は、店舗に雇われて働く以外にも自分で商売を始めたり、デザインやプログラミングなどスキルを売るという方法もあります。
簡単にできることではありませんが、時間とスキルがある社会人の方にとっては、やって見る価値があるはずです。
【社会人】上手に貯金して一人暮らしを謳歌しよう!
一人暮らしの社会人の貯金は、貯金をしたいと意識しているだけでは実現できません。
貯金用の口座を作る、ポイントはすべて現金に還元して貯める、ひと月の生活費予算を決めて生活するなど、システム化が必要になります。
上手に貯金をして、ひとつの目安として100万円程度を貯めれば、一気に生活に余裕がでて、貯金自体も楽しくなってくるものです。
自由気ままな一人暮らしに、貯金で経済的な自由も追加して、より一層、一人暮らしを謳歌しましょう。